夢を諦めないで良かった....T.K

                                                                                                                  お仕事の合間を縫って、3年がかりで自家用ライセンスを取得されたKさん。
訓練と仕事の切り替えをしながらの3年間はご苦労も多かったはずです。
帰国後、これからの訓練生へのアドバイスになればと、メッセージを頂きました。

 

 

 

 

1.パイロットライセンスを取得しようと思ったきっかけは?幼少のころからパイロットに憧れていたのですか?

小さい頃からパイロットは憧れでした。
しかし、目が悪いことが理由で採用試験すら受けられずに今の仕事につきました。
ただ、どうしても夢が諦められなかったこと、航空身体検査の基準が変わったこと、仕事を始めて金銭的にも目処が立ったことから再び空に憧れはじめ、ライセンスを取得しようと思いました。
正直なところ、不安もありましたが決断をしてよかったです。

 

2.小野アビエーションに入校した理由は?

いくつかのスクールから資料をもらったのですが、小野アビは必要な費用内訳を出してくれていたので、安心できました。
また、分割しての渡米ができるかという質問に「できます」という答えと、分割にともなって必要なビザ更新などの手続きについても細かく説明をしてもらえたので、小野アビに決めました。
入校後、何度かビザ手続きなどを行いましたがそのたびにしっかりとしたサポートを頂けたので、選択して間違いはなかったと思います。

 

3.平日はお仕事をなさりながら、休日に渡米前座学を行っていましたが、苦労した点は?
国内座学の印象は? 普段の勉強スタイルは?

私は地方在住なので、安い航空券や夜行バスを使って上京していました。
都内であればすぐに事務所にも顔を出せるのですが、遠隔地だと上京する費用もかかりますので、東京に行くということ自体が一番大変でした。
夜行バスで上京して座学中に睡魔に襲われたことも・・・その節はすいませんでした(笑)
授業そのものは、英語のテキストを見ながら日本語で説明して頂けるので、難しいと思ったことはありません。
英語の苦手な私でも十分理解できました。
家にいるときはTest prepとテキストを開いて読み込み、一通り終わった後は何度もインターネットの筆記試験練習サイトに挑戦して、苦手なところを克服していきました。

 

4.不安なく渡米することが出来ましたか?分割渡米で困難だった事、または良かった点がありましたら教えてください。

やはり、休暇を取得するための調整が一番大変でした。
最初のうちは職場の理解を得るのも大変で、渡米日がなかなか確定できず、本当に行けるのかと不安になったことも何度かあります。
しかし、次第に理解を得て、仕事が忙しくない時期にまとまった休みをとらせてもらえるなど職場の協力を頂けるようになりました。本当に職場の皆さんには感謝しています。
また分割渡米ですと、数年にまたがる場合ビザなどの再申請が出てきます。
この手続きも面倒で、申請費用もその分かかってしまいます。その点は長期滞在される方に比べてデメリットになるかもしれません。
その反面、分割渡米にしたことで毎回渡米するたびにパイロットハウスのメンバーが違いますので、本当に多くの人たちと仲良くなることができました。
渡米に際しても、今までに海外の経験がなかったので、本当に緊張しました。
ちょっとしたトラブルに巻き込まれることもありましたが、そういったものも乗り越えてみると英語力を身に付ける良い経験になったと思います。

 

5.アメリカでの生活について(楽しかった点、苦労した点などなんでも)教えて下さい。
渡米するたびに、滞在している訓練生が入れ替わって、新しいメンバーになっていましたが、メンバーが異なれば、雰囲気もかわりますか?

3年間で6回渡米しましたが、毎年メンバーが違い、いろいろな人と出会えたというのは分割渡米で一番よかった点ではないかと思います。
最初の渡米で一緒に訓練を始めたFさんは、私が自家用訓練を進めていく間に教官になり、クロスカントリーからチェックライド前まで担当して頂きました。
上空に上がってみると、一緒に訓練していた頃には全く見かけなかったF教官の裏の顔を見ることが出来ましたが(笑)、入校同期とも言えるFさんの指導で試験に合格できたというのは、とても感慨深いです。Fさんに教わることが出来てよかったと思っています。
訓練の合間には、観光に出かけることができました。
最初の年はポートランド、翌年はシアトル、今年はニューポート・ユージーンと訪れることが出来、アメリカの雰囲気を満喫できました。
特にシアトルは航空博物館やボーイングの工場など、おそらく普通の観光旅行では行かないであろう場所まで車で出かけていくことが出来たのはいい思い出になりました。
休日には、他の訓練生とショッピングや食事に出かけたり、夏であればパイロットハウスの庭でバーベキューをしたりもしました。
アメフトの試合も観戦しました。生のスタジアムは迫力があって盛り上がりますよ!
スタジアムはパイロットハウスから歩いて行ける距離なので、試合があればぜひ観戦してみてください。

    


6.天気はいかがでしたか?季節によって天候の差がありましたか?

渡米をしたのは夏と秋の年2回でしたが、夏はよい天気が続いて安定するものの、秋は季節の変わり目で天気が崩れて飛べない時がありました。
特にチェックライドの際、試験日から雨が降り続き、帰国前日まで最悪の状況で、正直試験が受けられないかも・・・と諦めていました。
しかし最終日、天気が回復して何とか飛べるようになり、試験を受けることができました。
天気ばかりはどうしようも出来ないので、本当に恨めしかったです。

 

7.筆記試験は問題ありませんでしたか?

試験そのものは日本で十分に勉強する時間があったこともあり、全く問題ありませんでした。
ただ、最初の渡米時に試験を受けたため、チェックライド前に合格期限が過ぎてしまい、2回目の筆記試験を受ける羽目になってしまいました。
分割訓練の方はある程度実技試験の目処が立ってから受けたほうがよいと思います。

 

8.英語やATCは大丈夫でしたか?

最初のうちは英語もできず、入国審査ですら詰まりながらなんとか通り抜けるという状況でした。
こんな状況ですからATCも苦労しました。
しかし、日本にいる間に英語のインターネットラジオを聞いたり、ATCを録音したものを聞くうちに次第に耳が慣れてきました。
完璧な英語には程遠いですが、コミュニケーションをとるには差し支えない程度には上達したと思います。
帰国した今も、ラジオを聞いたり本を読んだりして英語能力の向上に努めています。

 

 

 

 

 


↑初ソロはセスナ152でした。

 

 9.実技試験の出来はいかがでしたか?

試験の当日は朝から雨で、口述試験はなんとかパスしましたが、実技試験は翌日に持ち越しになりました。
しかし翌日も朝から雨。。。その翌日は試験官が用事があり、翌々日は帰国日で、正直今回は試験は無理、次回に持ち越しだな、でももしかしたら次回の渡米はできないかもな、と諦めの気持ちでいました。
ところが帰国前日、なんと試験官が予定を変更して、わざわざ私のために来てくれたのです!
試験が受けられると聞いて、来てくださった試験官と調整してくれた教官に本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
試験そのものは、雲を避けながらのフライトで少し大変でしたが、イメージ通りうまく行きました。
特に、着陸に関しては教官からコツを教わったこともあって、試験官からお褒めの言葉を頂くほどでした。
試験が終わってエンジンを切った後、試験官から「congratulation!」の言葉とともに握手を求められた時は、3年間諦めないで本当に良かったと思いました。
試験官が降りて行ったあともしばらくシートから立ちあがる事ができませんでした。

 

10.訓練において大変だった事、辛かったことは?

渡米の間隔が空いてしまい、操縦の感覚を取り戻すまでに時間がかかってしまい、訓練が進まなかった時が一番辛かったです。
教官が必死に指導して下さっているにも関わらず、自分の操縦がうまくいかないときは本当に苦しく、情けない気持ちで一杯でした。
もう少しイメージトレーニングなどをしっかりするべきだったと反省しています。

 

11.これからの訓練生にアドバイスをお願いします。

空を飛ぶということは楽しい反面、非常に危険です。
訓練ではその危険を安全に変えるため、様々な事を練習します。
時には辛い思いもすると思いますが、人を乗せるということを考えれば、やはりそれに耐えてでも技術を身につけなければならないのではないでしょうか。
ただ飛ぶだけでなく、人を乗せるということを常に考えて訓練をすることが大事だと思います。
この言葉はFさんの言った言葉の受け売りですが(笑)
技術の向上を目指すのであれば、やはりその通りだと思います。
今後さらに上級の免許を取る時も、また日常の仕事でも、プロ意識というものを大事にしたいですね。
 訓練は大変ですが、アメリカでの経験はきっと人生の糧になると思います。
チャンスがあればぜひ挑戦してみてください!

 

12.また現地校へ行きたいですか?

引き続き、多発限定に挑戦しようと思っています。
機会があればすぐにでも伺うつもりです。

 

13.あなたにとって空と飛ぶこととは?

自分にとってなくてはならないものです。

 

14.今後、飛行機ライセンスをどのように生かしますか?また、新たに目標をお持ちですか?

当面の目標は多発限定の取得です。
できれば30歳までに日本の事業用まで取得したいですね。

 

15.その他、気付いた事、伝えたい事がありましたら教えてください。

仕事を持ちながらまとまった休みを取って訓練を進めていくということは、本当に苦労を伴います。
私も何度も諦めかけ、帰国便の中で「もう次の渡米はないだろうな・・・」と思ったこともあります。
しかしながら、日本にいるうちに「また行きたい、また飛びたい」という気持ちが沸いてきて、次に繋がっていきました。
私が実技試験を受ける前に渡米してこられたヘリの訓練生Mさんが、試験前に「諦めなければ道は必ず開ける」という事をおっしゃっていました。
その言葉を聞いたときはそれほど深く受け止めなかったのですが、試験が終わった今、その言葉の意味がよくわかるような気がします。
仕事を勤めあげ、第二の人生で夢に挑まれるMさんの生き方は本当に素敵だと思います。
今はこの言葉をMさんにそのままお返ししたいと思います。
決して楽ではないと思いますが、頑張ってください!!
免許を取るにあたって支えてくれた小野社長はじめ小野アビスタッフの皆さん、操縦が下手な私を一人で飛べるように仕上げてくれた教官、苦しいときにパイロットハウスや教室でアドバイスをくれた訓練生の皆さん、夢に理解を示してくれた家族、職場の皆さん、友人・・・
ここですべての人に感謝を伝えきれませんが、たくさんの人に支えられてここまで来ることができました。
これからもできる限り、夢に挑みたいと思います。
訓練生皆さんの成功と、小野アビのますますの発展をお祈りしています。


↑Fさん、ナイスタイミング!(^-^)v

 

 

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