No.44 「2008年冬日本訪問」 代表小野

11月末より約2週間に渡り日本に帰国し各方面を訪問しました。アメリカのサブプライムに端を発した不景気の波が日本にも押し寄せ輸出産業などにその影響が現れていますが、航空業界は比較的堅調に見えました。このような時代だからこそ資格を取得し一生続けられる職を手に入れることが大事ではないかと思います。
先ずは羽田で行われたAFJさん主催の合同説明会への参加です。今回はエアーライン側からJEXさんが参加し午前中に資格取得者への就職説明が行われました。昼食をはさみ午後はAFJさんから業界の現状と今後の見通し、就職実績や免許取得にいたるまでの訓練システムなどの説明がありました。その後小野アビなど提携会社によるアメリカでの訓練について説明があり質疑応答も行われました。私がこの合同説明会に出席したのは今回で2回目ですが参加者は約40名、午前中から始まり夕方まで長時間、皆さん熱心に説明を聞かれていました。私も皆さんにお話しする機会を頂いたのですが日頃、こうした経験が無いのであまり上手く話ができず残念でした。飛行訓練と同じで何事も回数を重ねないと上達しないものだと実感しました。又こうした機会を作っていただき、頑張ります。
説明会は最終的に到達するエアーライン、そして就職に必要な日本での資格取得をするAFJさん、更に日本校に入学するために必要な海外訓練校と順を追っての説明でとても分かりやすいと感じました。AFJさんからはスチューデントアドバイザーや現役訓練生として4名の訓練生(卒業生を含む)が説明会に参加されましたがその内3名は小野アビ出身者、こうしたりりしい姿を見られるのは嬉しいものです。

翌週は羽田より鹿児島へ向かいJACさんへの訪問。夏にご挨拶に伺ったのですが今回は訓練施設や実際の運航を見せていただきアメリカでの訓練に役立てたいと考えました。
早速訪れた訓練施設では当社卒業生のハンドルネーム「ビビリ丸」君「どすこい」君と再会、二人ともアメリカ時代のリラックスムードとは様変わりでしたが元気で訓練中でした。
現役機長であるK取締役に案内していただいた訓練所はコンピューターを駆使した大変効率的なものでびっくり、SAAB340のシュミレーターも体験させていただき大感激でした。JACさんではDASH8-Q400のシュミレーターの導入も検討されているとの事ますます充実の訓練施設で当社出身者がもっと増えると楽しいですね。

格納庫ではSAAB2機が定期点検中その内1機はHACさんの機体でした。JACさんではHACさんの整備支援も行っているのだそうです。
夜は美味しい鹿児島の食事に温泉で日本を実感、宿泊した国分の「京セラホテル」はすごい!
私も仕事柄ホテルに泊まる事が多いのですがこのホテルはラスベガスに出しても全く見劣りしない豪華さ。
豪華客船をイメージした中心が吹き抜けのガラス張り、このホテルがたったの9800円で泊まれるって信じられません。鹿児島においでの節はぜひJACをご利用いただき「京セラホテル」に泊まってください。(笑)

翌日は鹿児島空港のタワー見学、この日は快晴で絶好の見学日和?
霧島連山を含む周囲の山も手の届くところに見えます。鹿児島空港1日の発着回数は約300回との事見ている間に大型、中型そして小型機まで次々に離着陸する様が手に取るように見えるのは飛行機ファンにとっては垂涎もの、私もわくわくどきどきの時間を過ごしました。
偶然大型機の間を縫って着陸するAFJさんのバロンも見つけ写真に収めることが出来たのもラッキーでした。

地下にあるレーダー管制施設の見学も見学させてもらいました。私が以前見学した横田のレーダーに比べると格段の進歩でカラーのトリニトロン画面はくっきり、そして色分けされたターゲットはとても良く分かります。管制官の方にとっても見やすく以前のものに比べ負担が少なくなったとの事。このような施設も生徒さんに是非見てもらいたいものです。
さて昼食を済ませた後は実際の運航を見せていただくことに。乗員部にお邪魔しディスパッチ、機長の乗員ブリーフィングなどを見学いよいよ機体に向かいます。今日の飛行は2408便 鹿児島~伊丹 DASH8-Q400での飛行です。乗員は機長、副操縦士に2名のCAさんと4人編成、私はジャンプシートで見学です。
私がジャンプに乗せてもらうのは実に20数年ぶりのこと、いそいそと乗り込みました。I機長とOコーパイ共に航大出身のエリートでしたが、私に大変気を使っていただきこちらが恐縮するほどでした。いったん操縦席に座るとてきぱきとクリアランス、エンジン始動と始まり小気味良く進んでいきます。離陸のスピードは通常私たちが訓練している機体とは段違いそして上昇率も桁違いで私は圧倒されるばかりやっぱり旅客機は早いです。卒業生は直ぐにこんな機体で飛行できるなんてうらやましい限り、俺も30年若かったらな~、、、。
きょろきょろとしているうちにあっという間に時間はたち飛行機は伊丹のアプローチに入ります。私も20数年前は伊丹ベースで飛行をしていたので懐かしい景色を見て一気に昔を思い出しました。ファイナルアプローチ速度120ノットはやっぱり早いです。Q400は胴体が長いのでノーズを起こしすぎるとテールを打ってしまう恐れがあるらしくパワーを残してのランディングが印象的でした。乗客が降機した後に伊丹のディスパッチに向かい書類その他の手続きを済ませて本日の見学終了となりました。お世話になった皆さん大変ありがとうございました。この経験を今後の訓練に少しでも役立てたいと考えています。
伊丹空港では当初JEXさんにお邪魔する予定でしたが今回は担当者の都合がつかず残念ですが、そのままバスに飛び乗り天王寺へ、そして地下鉄で八尾空港へ向かいます。
八尾空港ではA社を訪問し情報交換、訓練中の当社卒業生4名とも会うことができました。夜は古くからの知り合いであるN社社長のTさんとの会食、日本は美味しいものが沢山ありますが、やはり魚が一番ですね。ところでこの大阪でびっくりした事が一つ、エスカレーターでのマナーです。東京ではエスカレーターの左側に歩かない人が立ち右側を急ぐ人が歩きます。大阪ではなんと反対に右に人が立つことを発見してびっくり。何事も東京とは違う道を選ぶ大阪人の、ど根性を見た思いでした。それでは東京と大阪の中間にある名古屋はどうでしょうか右でしょうか左でしょうか。一寸興味がありますね。
夜は天王寺のアパホテルに宿泊、今話題の航空幕僚長の論文を一等にしたアパグループのホテルですがなかなか快適でした。しかし部屋には何故か幕僚長の論文と軌を一にする本が紹介書物として置いてありなるほどと思いました。
翌朝は新幹線で名古屋へ向かい小牧空港のJ-airさんへ訪問です。大阪駅では憧れの700系新幹線に乗車、あまり新幹線に乗る機会の無い私は思わず写真を撮ってしまいました。

何十年ぶりかの名古屋駅あまりの立派さにびっくり。さすがトヨタのお膝元ですね。名古屋駅ビル8階食堂で特選名古屋コーチンオムライスを注文。日本での限られた昼食を楽しもうと思ったのですが、大失敗。半分も食べずに下げてもらいました。顧客満足度は大事です、やはりお客様一人ひとりの満足を大事にしなければとわが身に言い聞かせました。

ところで名古屋のエスカレーターですが、東京と同じ左側が立ち止まる位置でした。もしかして関が原を境に右と左が分かれるのか今度は福岡や札幌も行って確かめてみたいものです。
J-airさんにも当社卒業生が多数入社しており今年もAFJ卒業生(小野アビ出身)3名が採用されました。会社を案内していただいたのは運航乗員部副部長のY機長ですが、この人もはるか昔私と同じ会社で働いた懐かしい人です。ありがたいことにこの年になるとどこへ行っても、以前縁のあった人と会うことが出来、今更ながらに人とのつながりの大事さを感じます。現在訓練中の生徒さんには常日頃言っていることですが訓練校で一緒に訓練した仲間は、今後の人生で宝となる人たちです、大事にしましょう。
小牧空港内のビルは昔国際線ターミナルとして使われていた立派なもので旧JAS羽田事務所とどこか似た雰囲気でした。運航乗員部の担当者の方々に現在の訓練生の状況や今後の採用そしてパイロットに求められるものなどをじっくりお聞きすることが出来ました。
J-airさんは新鋭機E170を導入、今後1年で10機まで増やす予定だそうでパイロットをどんどん採用中、私どもの生徒さんにもチャンスがありそうです。3日間の旅を終えて新幹線で東京へ、沢山の方とお会いし沢山良い話を聞くことが出来た旅でした。お世話になった各社の皆さんありがとうございました。
週末には新橋で恒例の忘年会に出席しました。これも今回の帰国の目的の一つ、卒業生これから入学する人達、スタッフに機長や関係者など沢山の参加がありました。このところ就職が決まった方々は訓練で忙しいのかあまり参加されなかったのですが、昨年○○局に就職したセレピストさんがはるばる遠方より駆けつけてくれました。卒業生の多くが日本での訓練を控えているためか、既に訓練を始めている方や関係者との情報交換で大いに盛り上がったようです。毎回のことですが卒業生の皆さん、そしてこれから訓練を始める方々の活き活きした姿を見るのは本当に嬉しいものです。先週AFJさんの説明会で見かけた方も数人居ましたが又オレゴンで会いたいものです。忘年会がお開きになった後はK君の音頭で半数近くが2次会に流れて行ったようです。2次会の常連である機長は残念ながら今回は翌日のフライトのために帰宅したようです。最近はA○○社の例にあるようにアルコールには注意が必要なのかもしれません。
沢山のお土産を持ってアメリカへ戻った今回の日本出張、今後のアメリカ訓練をより良いものにする為の糧としたいと思います。2009年の小野アビエーションを皆さん期待してください。
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