No.82 皆既日食 in Oregon ~レポート~


いやぁ~凄かった!! 感動した!!
↑ この言葉に尽きる素敵な時間を過ごすことが出来ました。

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日食の1週間前から、大混乱が予想されていました。
ショッピングセンターの食材や水が買い占められるのでは...という声も聞こえだしました。
隣町のアルバニー空港でも、「当日は許可なしでは下りられない。もうすでに100機近くの予約がある」と。日食のパワーを恐ろしく感じたほどです。

訓練生が毎日通うコルバリス空港でも、横風用滑走路(RWY9/27)のクローズやIFR(計器飛行方式 )訓練中止のNOTAM(航空情報)が発令されたりと、これまでにない状態に。
空港周辺の道路もきっと混雑するだろうとも言われていたので、日食当日は臨時休校としました。

そして、当日。

前日までは雲が覆い、見ることが出来ないのではと言われていましたが、何とか大丈夫そうです。まさに奇跡的な好天。
生徒さん達は、各々好きな場所で空を見上げたようです。
空港で見たという人から、珍しい写真も。

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ここは、普段立ち入ることのできない滑走路。前述のRWYクローズの理由がコレ。
自家用機で見に来たビジターの為の臨時駐機場になっています。何ともアメリカらしいですね。

ここで、A教官のレポートをお伝えします。素晴らしい実況ですよ。

私は近所の公園まで歩いて行って観賞したのですが、日食開始の10分ほど前kobore82_3.JPGに公園に着くと、公園の前の道路には路駐のクルマがズラッと並んでいて、公園の芝生にはピクニックシートを広げくつろぐ人たちの姿が。

晴天を感謝しながら、時計を見つつ、欠け始めの時を待ちます。

時刻が来て、、、?!
ん、始まったのか?体感では、まわりの明るさには全く変化がない感じ。
しかし、日食メガネで確認すると、確かに欠け始めています。

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その明るい状態はしばらく続いて、半分ほど欠けても、太陽は依然まばゆい光を放っています。青い空、まさに白昼光。いかに太陽のエネルギーがケタ違いに大きいのか、思い知らされます。

8、9割がた欠けた辺りで、さすがに肉眼でも、ん?なんとなく陽が陰って来たかな、と気づくレベルに。
まわりの人々も、いよいよか?!という感じでザワめきはじめました。

そして次の瞬間、青かった空が急速に濃く深く群青へと堕ちていき、漆黒の闇に。
と同時に神々しい光が降り注ぎため息とも歓声ともつかない声が、見上げた人々の間から漏れました。

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あんなにエネルギッシュだった太陽が完全に気配をひそめ、月が主役となったのです。太陽は、この一瞬の神秘的な月の美しさを引き立てる為に、あえて直前までいつもと変わらない明るさを保つように振舞っていたのでは、そんな風にさえ私には思えました。

oregon_kobore81_3.jpgのサムネイル画像太陽と月、地球が織りなすスケールの大きな自然現象を目の当たりにして、畏敬にも近い感覚でしょうか、鳥肌がたつほどの感動を覚えました。
宇宙飛行士が初めて地球を離れて感じるのも、似たような感覚なのかもしれません。
クライマックスはわずか2分の出来事で、その後はすぐに太陽が元の明るさに。
チェアを折りたたみ帰り始める人々が現れる中、私はしばらくその場にとどまり、脳裏で何度もあの瞬間を思い返しながら余韻に浸っていました。

グーグル検索でもYoutubeの動画でも、この目で見て肌で感じた感動にはおよばないでしょう。世界中から人々が集まってきた理由がわかった気がします。

いかがでしたか?少しでも皆さんと感動の共有ができればと思います。
M教官のお嬢さんは、ダイアモンドリングの瞬間に涙が止まらなくなったそうです。自然の力の偉大さに改めて感銘を受けました。

次の皆既日食は、2019年夏という事ですが、場所は南米。北米(ただし東海岸)では2024年までお預けだそうです。
(注:ちなみに、日本では2019年1月に部分日食があります)

ぜひ、空を見上げて自分の目で見てほしいものです。

kobore82_4.JPGのサムネイル画像





 

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